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田舎の仕事や物件の真実|地方移住体験で気付いた10のこと

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和歌山県田辺市にある里山へ地方移住体験に行ってきました!

「いつか田舎暮らしをしてみたいな」
僕らは昔からそう思っていました。そしてそうした想いは強くなりつつあります。しかし、世間からの目は冷たいものです。
 
「人生甘く見過ぎ」「何するの?」「逃げるの?」
 
セカンドライフとしての田舎が大部分のイメージであり、地方創生が目玉政策の今でさえも世間の目は厳しいものです。
 
ただ、そうした人々は実は地方の現実を「本当は知らない」ということに気づきました。誰もが実際に里山へ訪れたかといえばそんなことはなく、ほとんどは「メディアの言うこと」を信じているだけなのです。
  
だから、自分の目で確かめようと思いました。そうして市を通して和歌山県の田辺市へと向かったのです。気付いたことはたくさんありました。

 

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1. 格安中古物件と仕事を探すのは難しい

いきなり現実を叩きつけます。家と金の問題は大きいです。
 
過疎化が進んでいるのに空き家がないの?という疑問が浮かぶでしょう。はい。空き家はあります。でも借りれる空き家を見つけるのは難しいのです。理由はいくつかあります。
 
  • 元が安いため仲介料を取れず、不動産屋が動かない
  • お盆/正月の帰省問題・仏壇問題
  • 貸してもほとんど利益にならないため、手間を考えるとオーナーが動かない
 
つまり、本当の意味での「借りれる空き家」を探すのは難しいです。ただ、ここは工夫のしどころかなと思います。例えば「盆や正月問題」に関しては、移住者もその期間は実家に里帰りをします。
 
利用期間が被らないようにすれば、家に住んで欲しい人もいるようです。だって家は放っておけば腐りますからね。
 
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次に職について。これは特筆すべきことはあまりありません。日本人の代表的職業である「サラリーマン的な仕事」は圧倒的に少ないです。仕事を作ったり、デザイナーなどの場所を選ばない仕事の人が多かったように思います。

 

2. だけど若者は絶対的に求められている

悪いことの後はいいことを言います。若者は絶対的に求められています。それは肌で感じたので間違いありません。
 
セカンドライフで来る人は、人口減少を緩やかにするだけですが、子どもを作る若者は人口増加につながります。他にも若者がいるだけで地域が明るくなり、活気づくそうです。
 
 
実際に見た場面としては、子どもへの地域の接し方が尋常じゃなかったこと。まるで自分の孫かのように、もっと言えばジャニーズを追いかける女子のように、地域の方はキャーキャー言いながら子供と話していました。
 
なんだか不思議でした。都会の方が子どもが多いはずなのに、こんなに目立っているのは初めて見たんです。
 

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子どもだけでなく、若者も求められています。今回の移住モニターでは自分たちが最も若かったのですが、扱いが少し特別でした。
 
「本当に歓迎されるんだ」
 
そのことに気づけたのは大きかったと思います。

 

3. 「お金との交換」から「技術や信頼との交換」へと変わる

田舎暮らしは収入源を作るのが難しいと前述しました。ただ、だからと言ってイコール貧相な暮らしというわけではありません。
 
よく「田舎では野菜を死ぬほどにタダで貰える」という話を聞くと思います。
 
半信半疑だったその噂も、事実であると確認できました。どうしてそういうことが起こるのかといえば「あげること自体が嬉しい」からだそうです。
 

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誰でも「プレゼント」をしたことはあると思います。そうしたときを思い出していただければ共感できると思うのですが、プレゼントをした相手が喜んでもらえると、自分も嬉しくなりますよね。
 
そうした気持ちと一緒なんだそうです。
 
また、代わりに「何かをしてあげる」ということでも物は得られます。例えばFacebookのアカウントを作ってあげたら野菜が一ヶ月分くらい貰えたとか。
  
都会では多くのものがお金との交換を必要とします。だからお金がたくさんないといけないのです。だけど田舎では信頼や自分のワザとモノが交換できます。単純な収入源はイコール貧乏ではないのです。

 

4. 自分にできることは意外とある

「だけど自分にできることなんて特にないや…」
そうした思いは強くあります。
 
ただ、先に述べた「Facebookアカウントを作る」くらいであれば、このブログを読んでる大体の人はできると思います。他にも
 
  • パソコンが使える
  • 塾講師でアルバイトをしていた
  • 飲食店の経験がある
  • 簡単なウェブサイトを作れる
 
どんなことでもいいのです。極端な話「動ける」だけでもいいです。そうすれば草刈りを仕事にできるそうです。
 

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都会では人があふれています。Facebookアカウントを作れる人なんて山ほどいます。
そんな能力、都会では必要とされません。だけど田舎には人がいません。競合になるような人が圧倒的に少ないのです。
 
すると自分の「些細な」能力でさえも光り始めるのです。

 

5. ライフスタイルを変更できる柔軟性が必要

「Facebookアカウントを作るだけで生きていけるか!」
はい、できません。今までのように、「一つのことだけをしていく生活」は行えないでしょう。だけど、ライフスタイルを変えられる柔軟性があったらどうでしょう?
 
  • 春は山菜を摘み
  • 夏は草刈り
  • 秋は収穫
  • 冬は雪かき
 
そうしたお手伝いをローテーションさせることだってできます。今のはあえて「動ければ誰にでもできること」をあげましたが、工夫次第で色んな仕事を生めそうな気がしました。
 

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別に農家になる必要なんてないのです。都会で生きてきた経験は確実に活かせると感じました。
 
こうした働き方は「一つのことをする」よりもリスクが減るかもしれないし、衣食住に関わるようなことは「自給する能力獲得」にも繋がり、さらには定年退職という考え(不安)はなく、一夏は休んでバカンスしよう、とかもできるかもしれません。
 
逆に言えば、今のライフスタイルを維持したければ移住はしない方がいい。そういう結論でもあります。

 

6. 田舎で子どもが良い子に育つ理由

訪問先の小学校は全校生徒20人程度だそうです。そうしたとき、「小さなコミュニティに閉じこもることの危険性」を感じました。ただ、実際の話を聞き、子どもを見てみるとその考えは少し異なっていたようです。
 
一つに、コミュニティが小さいことは選択ができないということです。どういったことかと言えば、「何々ちゃんが嫌い」だからと言って、「その子と遊ばない」ことを選べないのです。
  
人がたくさんいるのであれば、自分の居心地のいい場所を作ることもできます。だけど、そうした子どもは「嫌いなことは避けられる」環境にいることと一緒なのです。
 

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また、小さいと思っていたコミュニティも「種類」で言えば大きいようです。子どもは小さい頃から友達や親のような年代だけでなく、おじさんやおばあさんのような年代の人とも毎日のように話しています。
 
そういった点では都会の子よりも話している「人の種類」は確実に多いです。
 
ただ一点。働いている世代の人の「仕事の種類」が少ないため、中高生が「色んな職業の人と身近に話せる機会」は必要かなと思いました。
 

7. 何気ない景色でさえも美しい

これは想像以上でした。鳥の声で目覚める朝。山にかかる雲海。人里よりも空が明るい夜。
 
湧き水で光るコケ。朝露をまとう花。
歩いているだけで幸せを感じられる。
 
これは言葉には表せないものでした。つまり、本や人から聞いただけではわかりません。行かないとわからない。行って良かったと心から思いました。
 

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8. 都会よりも贅沢な食文化

これも大きかったです。見たこともないような肉厚なキノコ。シャキシャキとした山菜。苦味のない小魚。
 
どれもこれも美味しかったです。そして何より驚いたのが、それらすべては「自分で取ったもの」だということ。
 

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みんなが共有する山を歩けば食材が手に入り、河原ではおじさんが釣りを教えてくれながら、自分で釣った魚をくれます。
 
「新鮮だと美味しい」
 
都会だと新鮮は「高価な貨幣」との交換ですが、田舎では目の前に落ちていました。

 

9. 土地が安いことで僕の夢は膨らむ

「一坪2万円よ!」
そう言われても僕にはピンとはきませんでした。後で調べてみると、一般的な都会の戸建ては30坪程度だそうです。単純な掛け算なのであとは計算してみてください。びっくりしませんか?
 
僕は最近、石窯を手作りすることを考えているんですよ。だけど、都会なら「どこに?」となりますよね。庭で友達とBBQしたり、石釜でピザを焼いてもいいんです。気にするようなお隣さんもいませんから。
 

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町には立派な新築か、自分でゆっくり家作り楽しむ人たちが多くいるようです。家って3000万円くらいはしますよね。もっとするのでしょうか。それを自分で作れたら、失礼な単純計算だと何年か働かないで家を作ってもいいのかもしれませんね。 
 
色んな生き方があるんだなと思えました。

 

10. 当然のことだが地方ごとに話は変わる

まとめる前に言いたいことは、「これは一例である」ということです。日本中には何千もの市町村があり、それを作っているのはその土地と住む人です。
 
つまり、今回得た情報は次も正しいとは限りません。自信を持つのも、諦めるのも早いんです。色んな場所に訪れ、自分の肌で感じ、耳と口を使って聞いていくこと。その繰り返しが本当に大事だと思います。
 

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一番伝えたいことは「言葉では伝えられない」

自分で言うのもおかしいかもしれませんが、自分は論理的な人間だと思います。納得しなければ理解はできない。そうした人間です。
  
だから、今回は戸惑いました。
  
どうして戸惑ったのか。それは、自分が肌で感じた里山への魅力を論理的に説明できなかったからです。
 
二日目の朝に散歩をしていて、「ああ幸せだ」と感じました。それは、なぜだかはわかりませんでした。だけど、そうした思いを抱いたことは一つの事実です。
 

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直感・タイミング・巡り合わせ。そうした非論理的な要素を含めて、魅力的な場所でした。ただ、非論理的なことは言葉では説明できません。だから、興味を持たれた方は何よりもまず「行ってみること」が確かです。
 
本や人の話は参考にはなりますが答えではありません。自分の目で見たことを信じる。最終的にはそれが大事です。
 

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ここからは自分の勝手な話なので、興味のない人は読まなくても良いです。最近、今の仕事が楽しくなってきました。仕事の内容は変わらないのに、不思議なものです。おそらく自分が変わりました。
 
なんと言うか、ずっと不安だったんです。同じような人生が続いて、そうして死んでいくのが怖かったんです。
  
だけど、こうして外を見てみることで、人生は一本のレールではなく、様々に別れていることに気づいてきました。人生には色んな選択肢がある。僕は今その一つを選択しているのです。
 
そうして今一度、自分の現在の環境を見てみたとき、辿ってきた道が光り始めたように感じました。
 

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里山にも良さがある。サラリーマンにも良さがある。他を知ることは、自分を知ることにつながっていきます。別に転職する気がなくても、転職サイトに登録したりして外を見てみることは大事なことかもしれません。
 
一つの場所に無理やり縛ったら反抗しますが、自由に泳がせたら案外一つの場所にとどまるようになるのかもしれない。そう思い始めた最近です。