岐阜・旅行記|郡上八幡の夜の観光が心の琴線を鳴らし続けてくれた

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水の城下町を巡る旅

山の上にある郡上八幡城や、4日間徹夜で踊り続ける徹夜踊りなど、郡上八幡という町には多くの魅力が隠されているようです。だけど僕たちがこの町で感じたのは、雑誌には載っていないような「静かな魅力」でした。

目次

・夜8時、郡上八幡 城下町プラザ

・より静かな、やなか水のこみち

・鯉のいる、いがわこみち

夜8時、郡上八幡 城下町プラザ

元々、福井県を旅していた僕たちは、ほとんどのお店が閉まった8時頃に郡上へ着きました。城下町プラザへ車を置き、灯りにともされた古い町並みを歩きます。振り返れば高い高いお山の上から城が見えており、ここが城下町であったということに気づきます。

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道を歩く人はほとんどいません。しかし、点々とある居酒屋やバーからは賑やかな笑い声が聞こえ、誰もいなくなってしまったという不安はなくすことができました。どこもかしこも満席の店が多く、道に人はいなくとも、土曜の今日は宿泊客がたくさんいるようです。

より静かな、やなか水のこみち

大きな橋を渡って、町の反対側へと移ります。ちなみにこの橋では小さい子どもの度胸試しの場として使われていたそうですが、現在は市がそれを禁止しているようです。

商店街を歩くも、やはり人は見当たらない。先程の居酒屋外とは異なり、こちらの商店街通りはホテルや宿泊施設も少ないようです。人の気配はより薄れてきました。時折見つける飲食店も、お客は誰も入っていません。昔ながらの店内で、アナログテレビを眺める店主のおじさんが一人ぽつんと座っているだけでした。

なんだか、こうしたお店に無性に入ってみたいという気持ちになるのですが、なぜだか入ることができません。次こそは、入ってみたい。

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町中を歩いていくと、道を歩く人だけでなく、家の電気すらもついていない道が延々と続くようになりました。人が住んでいる気配はあるのに。みんな、どこへ行ってしまったのだろう。先程までは聞こえていた水の音さえ聞こえなくなり、僕たちが歩くのをやめると、そこには完全な静寂が訪れるのです。ちょっと怖くなってしまう。。。

人がいるエリアに戻ってみると、何だか、人がいるということだけで安心感を感じます。それだけ、この町は静かな町なんですね。だけど、人がいるという暖かさを感じられる町。

余談ですが、僕はこの看板にもの凄く惹かれました。

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なんでこんな古びた旅館(失礼)の看板に惹かれたのか、自分でもわかりません。でも、この先にある旅館へ、予約も取らずに訪れている自分を想像すると、それだけでゾクゾクとしてきたのです。そういった小さな「やりたいこと」を、できるようになりたいな。

先程の「店主しかいない飲食店」しかり、僕は郷愁があふれるものへの憧れが強いのかもしれません。

鯉のいる、いがわこみち

僕は昔から鯉という魚が好きです。そして、この郡上八幡には町中の水路を鯉が泳いでいるというスポットがあります。夜だからと良く目を凝らしてのぞいてみると、白くボヤボヤとしたお魚を見つけることができました。

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僕のカメラでは夜の水中を泳ぐ鯉はとらえられませんでした。あしからず。。。

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静かな町。聞こえるのは、自分の足音と水音だけ。この静かな町に、心から惹かれてしまいました。静かだけど、4日間も徹夜で踊る盆踊りがあるこの町は、きっと熱い人たちであふれているんだろうなとも思います。今度は、この郡上の別の顔も見てみたい。もっとこの町のことを知りたい。できることならば住んでみたい。

そう心から思える町を、見つけられた夜でした。絶対また行こう。