空港の到着ゲートを抜けると、そこには香ばしい牛タンの香りが漂っていました。ゲートの左手には冠舌屋(かんたんや)というお店があり、『あぁ、仙台に来たんだなぁ』という気持ちにさせてくれます。牛タンは晩ご飯までおあずけ。
今回の宮城上陸は出張目的です。せっかくなので、前泊の空き時間を利用して仙台観光です。
仙台市内サイクリング
空港アクセス線に乗って30分ほど。仙台駅に到着しました。ここからはDATE BIKEというレンタサイクルを利用して市内の夜を駆け巡ることに。
2時間ほど借りて300円。市内のいたるところに返却スポットがあるし、夜10時までと比較的遅くまでサイクリングできるのは良いですねー
知らない町を自転車でまわるのって、大好きです。2月になってまた冷え込みが強くなった仙台の町を、ワクワクとしたあたたかい気持ちで駆け抜けていきます。
せんだいメディアテーク
仙台駅から自転車で10分ほど走り、せんだいメディアテークに辿り着きます。ここがどんなところなのかというと・・・なんなんでしょうね。図書館があり、イベントスペースがあり、カフェがあり、といった複合施設であって、知的好奇心がチクチクと刺激されるような場所でした。
まずは外観からカッコいいんです。建築物として見に来るだけでも、良いだろうなぁ。実際に私は建物が見たいっていうのが最初にわき上がった気持ちでした。
内装もおしゃれです。こういう施設に入ると、自然と静かな気持ちになります。自分の足音が聞こえるような場所。コツコツ、という音が響くような場所です。
本・作品・不思議との出会い
3,4階の図書館に訪れてみると、ブックレイアウトを見ているだけで身体が熱くなりました。やはりデザインってのは大事だなぁ。
ちょうど卒業シーズンということもあって、5, 6階にあるギャラリースペースでは卒展が行われていました(無料)
最近は『絵師コース』っていうのもあるんですね。おじさん(27才)時代を感ちゃうなぁ・・・
手作り市で見かけるようなハンドメイド雑貨も飾られていて、プロ級の部類でした。けっこうみんな、即戦力になりそうなくらいに上手。
作品を作るだけじゃなくて、ロゴデザインや販売企画そしてブランド化までも行っているようで、専門学校やるなぁ・・・って思います。
こちらは別の学校で展示されていた最小限の自転車。
できる限りムダを削ぎ落としたミニマリズムデザインなのですが、これはけっこう売れそう。モノとして作り上げるところまでやるのはスゴいですね。
そういえば卒展を見ていて思ったんですけど、やっぱり美術・デザイン系の学生さんって独特のオーラがありますね。なんというか、『属さねぇ・・・』ていうイメージ。
また自転車に乗って仙台の町を走ります。夜の町・国分町も自転車で走れば(キャッチに捕まらないから)怖くない。
伊達の牛たん本舗
仙台駅の近くにある自転車ポートに返却して、晩ご飯のお店を目指しました。伊達の牛たん本舗 本店という、仙台駅から5分ほど歩いたところにあるお店。
仙台駅ナカにもたくさんのお店があるようですが、混んでそうなので外のお店を探していました。あと、大衆居酒屋みたいなお店が苦手な性格なので、落ち着いて入れるようなこの店は私にピッタリ。
カウンター席に案内されたので、目の前でコック帽を被ったシェフが牛タンを焼いているのがよく見えます。牛タンやにシェフっていうスタイルは、嫌いな人はいるだろうな。でも私は気が楽でいいや。全席禁煙なので、店内は牛タンの香りしかしない。
ジャジーな音楽が流れる店内で今まで撮った写真を眺めながら牛タンを待つ。たぶんジャズ。音楽は詳しくありません。
到着・・・牛タンは絵のチカラが強い・・・
肉厚の牛タンはやっぱり仙台ならでは。タンって薄いのが普通ですもんね。噛む度に肉汁。噛む度に、肉汁。
付け合わせの青菜ととうがらし、テールスープも最高です。ふわふわとした麦飯もおいしくて、おかわりをしてしまいました(無料)。ごはんのおかわりも店員さんを呼ぶ前に聞きに来てくれて、レストランホスピタリティぱねぇ。。。
AER展望テラス
牛タンに満足したあとは仙台の駅前をランニング(5分だけ)。初売りで『走れるビジネスシューズ(と見せかけた完全黒色のナイキエアーマックス)』がポンプのように私を前に進めます。
そして辿り着いたのは仙台駅前にあるAER。こちらは31階に無料の展望フロアがあるのです。
終わってました。
ここであきらめるのが一般ピープルですが、せっかくなので展望フロアのひとつ下にあるビジネスフロアをチラ見してみることに。
(そしてわりと十分な景色が見れてしまう)
良い子は8時までに展望フロアを目指そう。
三井ガーデンホテル仙台
今回泊まったのは三井ガーデンホテル仙台。フロントが8階くらいにあったのですが、明らかに良いホテルの雰囲気。ラグジュアリー感、隠し切れていませんよ。
部屋も落ち着ける感じで良かったです。良くあるビジネスホテルと変わらないはずなのに、何だかここのレイアウトと備品には惹かれるものがありました。というかやっぱり、ホテルに住みたい。
最上階には大浴場があって、部屋にも広々とした風呂があって、本当に良いところでした。
ホテルフロントの朝焼け。目的地が岩手との県境だったため6時半に出発です。
メディアテークで文化に触れて、牛タン食べて、夜景見て。今回の出張旅も、けっこう楽しんでしまったなぁ・・・今までも色んなところに出張に行ってたのに、どうしてこういう風にしてこなかったんだろう。
同じ生活も、ちょっと視点を変えて『楽しくやろー』って思うだけで、こんなにも変わるもんなんですね。また、次の出張が楽しみだな。さてさて、仕事しますかねー