奈良県・平城京のビッグイベント
近鉄大和西大寺駅より徒歩15分。「納豆(710年)ネバネバ」で有名な平城京に行ってきました!平城京では季節ごとに「天平祭」というイベントを行っており、今回レポートする夏の灯りのお祭りは幻想的で美しい物でした…
目次
1. ゴージャスな京阪列車に揺られて
2. 昼間の平城京で出店を楽しむ!
3. 平城京がいかに大きいかがわかるモノ
4. 暗くなり始めた頃、カメラマンの戦いが始まる
5. 幻想的な夜の景色は圧巻…
アクセス・イベント詳細
1. ゴージャスな京阪列車に揺られて
祇園四条駅から僕たちを奈良へと連れて行ったのは、高級感あふれる車両でした。漆黒のソファに紅のカバー。「こいつ、本当に特急料金なしなのか…」と目の前を通り過ぎる乗務員にビクつきながらもそのソファを大満足の僕たち。
乗り換えの駅。黒い木目調のドアをくぐり抜けて近鉄へと乗り込み、目的地である大和西大寺へと向かいます。
2. 昼間の平城京で出店を楽しむ!
会場についてからは出店でタンドリーチキンを買うことにします。プラスチック容器の触り心地だけでも、十分に祭りの雰囲気を感じさせてくれます。
屋台価格で気持ち少なめのチキンを受け取り、会場内の空きスペースを探します。自然豊かな場所でアリに登られながら食べるチキンは正直に言うと美味しくなく、「お祭り」という雰囲気補正も効かない程の不味さでした。
「出店では、焼いて塩かけるだけとか大柄な味を選択すべき」という人生の教訓を得ることができました…
3. 平城京がいかに大きいかがわかるモノ
お腹を満たした僕たちは、平城京の敷地の中を歩いていきます。広い。本当に、ただただ広い。これだけ広大な土地にも関わらず、周りの民家や電柱はうまく視界から消されています。景観規制か、もしくは田舎だから人がいないのか。
この平城京跡。Google Mapさんに尋ねた住所はなんと、奈良県奈良市佐紀町と番地が全くないようです。イメージで巨大スケールが伝わってきます。ちなみに縦横6kmずつあるそうです。でかい。
4. 暗くなり始めた頃、カメラマンの戦いが始まる
そろそろ日没。すると、どこからともなく続々とカメラマンが現れては場所取りを始めました。誰も彼もが三本足のバズーカのようなカメラを抱えながら、「1.0にしなければ」とか「光量が入りすぎる」とか、「125分の1秒」とか、日本語とは思えない何かを喋っていました。
そんなカメラマンとは別の方を見ていた奥さんは、空を見上げて呟きます。「月が綺麗」と。ファインダーをのぞき、数値ばかり気にしていたら、きっと今宵の三日月は見えなかったのかもしれません。
5. 幻想的な夜の景色は圧巻…
平城京の前に置かれた全ての灯りに光がともる。人口の電気ではない無数の炎が重なります。イルミネーションとは違う穏やかな光のアート。時が、ゆっくりと流れているのを感じます。
三脚を持ち歩くカメラマンも、満足のいく写真が撮れたようです。「ここばかりに時間を取られているわけにはいかない」などと呟きながら次の撮影スポットへと立ち去っていきました。カメラマン、なかなか体力と戦略が必要な趣味ですね。
会場は玄武や朱雀を模した大型モニュメントが光のプリズムを放っていたり、朱雀門という大きな門に今流行りのプロジェクションマッピングがなされていたりと、光とアートをテーマにした催しが各地で行われていました。
ただ、上の写真のような感じで、プロジェクションマッピングはあまり綺麗な物ではありませんでした。正直、何を伝えたかったのかはよくわかりません。
それにしても、突然に風が冷たい季節になったものです。遮るものが何もないこの広い土地。尚更風が攻め入ってきます。秋虫の鳴き声を聞きながら、小さな鳥肌を立てて歩く。夏の終わりが、とても寂しい。