初めて奈良を訪れたのは25歳の秋でした。
町中で当たり前のように鹿が歩いている姿に感動し、その日はほぼ鹿の写真を撮るだけで1日が終わってしまいました。
次に訪れたのは翌年の夏のこと。
このときも「夜の鹿は何をしているんだろう」と不思議に思い、結局ほぼ鹿の写真を撮っているだけでした。
そして今回は3度目の奈良。
さすがに鹿以外の見どころも今回は見ようとしっかりと旅程を立て、実際に奈良市の見どころを巡ってきました!
今回は奈良市の世界遺産やごはん処を1日の予算5,000円で楽しんで来ました。
この記事を読んで少しでも「奈良に行ってみたいな!」と思う人が増えたら嬉しいです。
近鉄奈良駅に到着
奈良市の旅は近鉄奈良駅から始まります。
奈良市には近鉄奈良駅とJR奈良駅があるのですが、近鉄のほうが観光地やごはん処に近いのです。
近鉄奈良駅までは京都駅から特急で30分ほど。
今回巡るスポットはこちらの地図にまとめていますので、どうぞご利用ください!
奈良市の観光コース
アイドル阿修羅像に会いに「興福寺」 900円
目安観光時間:1時間
まずは近鉄奈良駅から歩いて10分ほどの場所にある世界遺産・興福寺へ。
興福寺にある五重塔は日本で2番目に高いそうで、真下に立つと押し潰されそうなくらいの大きさです。
興福寺に来た目的は仏像界のアイドルである阿修羅さんに会うためでした。
「京都は庭園、奈良は仏像」と言われており、奈良に来たのであれば仏像は絶対に見ておきたかったんです。
と言っても「歴史や宗教に疎いけれど大丈夫だろうか」と最初は不安だった自分。
ただ実際に阿修羅さんを見ているとそんな不安が消し飛んでしまうほどの美しさと力強さが伝わってきます。
あまりにもカッコよすぎて阿修羅さんのまわりには女性の人だかりができているほどでしたw
興福寺
所在地: 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町48
ベトナム料理がおいしい「コムゴン」 900円
興福寺のあとは早めのご飯を。
興福寺の近くにあったひがしむき商店街という通りに行ってみると、安くて美味しそうなお店がたくさんあります。
そんな中で選んだのはベトナム料理・コムゴン。
暑さが強くなり始めた季節だったので、無性に南国の爽やかなものが食べたくなったんです。
食欲があまりなくてもフォーは不思議とどんどん口の中に入っていきます。
意外だったのが、このベトナム風・つくねがかなりおいしかったことです。
「あれ、意外とすっぱ辛いな…」と思って食べ始めたけれど、食べている内にそれが癖になってきてしまいます。
つくねは牛なのか、ハンバーグのような味ですが食感はつくねそのもの。
他にも見たことがないベトナム料理がたくさんあって、居心地もよく、もう一度行きたくなるお店でした。
ベトナム料理 コムゴン
所在地: 〒630-8216 奈良市東向南町19−2
大仏様と鹿に会いに「東大寺・奈良公園」 500円
目安観光時間:1時間30分
お腹がいっぱいになったので観光再開!
近鉄奈良駅からバスに乗り、東大寺・奈良公園へ。
いるいる。
大量の鹿がおります。
しかし今回のメインは「鹿意外」なので後ろ髪を引かれながら前へと進む。
東大寺のメインである大仏殿・大仏さまは圧倒的な大きさ。
写真で見たことはあったけれど、この大きさはやっぱり実物を見ないと味わえないわ…
大仏さまは仏像界のスーパースターとも言われていて、まさしく芸能人に出会えたような気持ちです。
大仏殿を抜けて少し山を登ると二月堂という場所に着きました。
「二月堂からの景色は必見だよ」と言われていたけれど、確かにこれはすばらしい…
大仏殿はもちろん奈良市が一望できる。
こうやって見ると、奈良市には大仏殿よりも大きい建物がないのかな。
二月堂から少し歩くと若草山に着きます。
奈良に来た中で1番鹿がいる場所であり、最も人が少ない場所でした。
秋に来たときの写真を見返してみると、いやはや本当にスゴイ。
「俺以外の人間がすべて鹿に変えられちまったんだ…」というSF漫画が始まりそう。
神聖なパワースポット「春日大社」 0円
目安観光時間:1時間
若草山を抜けると春日大社に辿り着きました。
「ああ美しい…」とため息が出るほどです。
春日大社はよく「パワースポットだ」と言われているんだけど、広大な森を見ているとその意味もわかってきました。
近鉄奈良駅や県庁から歩いていける場所なのにこれだけ広い土地が緑に覆われているだなんて、それだけ人々が1,000年以上もこの春日大社を大事に思ってきたからなんですよね。
実は翌朝も春日大社に行って神主さんのお話を聞くイベントに参加してきました(無料)。
秋に行ったときもイチョウが屋根にかかってほんとうに綺麗だったのを思い出します。
これだけ話しているのに、実は春日大社の中までは入ったことがないんですよね…
春日大社って奈良市の奥の方にあるので、いつも時間がなくなっちゃって。
次こそは入ろう。
春日大社
所在地: 〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160
おしゃれな古都の町「ならまち」 合計630円
観光の最後はならまちでしめます。
春日大社からはぐるりんバスというので100円で辿り着きます。
ならまちは元々が世界遺産・元興寺の境内だった場所で、今は町家をオシャレに改装した場所がたくさんある女子ウケが良さそうな場所でした。
僕のお目当ては奈良の地酒の飲み比べ。
春鹿酒造元で500円のぐい呑を買い、5種類の試飲セットをいただきます。
飲み終わったあとにスッキリとさせてくれるものから、胸のあたりをモワッと温めてくれるものまで、色んな地酒を堪能できる。
次から次へとお酒が継がれていく今の気持ち、幸せだ・・・
高速餅つきで有名な中谷堂の草餅も買ってみました。
引っ張ってもちぎれないモチモチとした食感が楽しい。いいねえ。
おしゃれな奈良雑貨を置いてあるお店もありました。
子供に優しい洋食屋「喫茶じゃるだん」 800円
晩御飯はそのまま、ならまちから東向商店街に入っていただくことに。
ブラブラと歩いていると、手頃でおいしそうな洋食屋さんを見つけてしまいます。
「奈良に来て洋食屋か…」と思ったのですが、あまりも美味しそうだったため入ってみることに。
唐揚げ定食を頼んでみると「二度揚げしてるだろう!」という確信をいだくほどにカリッカリでした。
ジューシーで出て来る肉汁が熱い熱い。
ハンバーグ定食も肉感が強い。
ご当地のものじゃなくても、知らない地でおいしいものを食べていると幸せな気持ちになります。
喫茶じゃるだん
所在地: 〒630-8222 奈良県奈良市餅飯殿町35
あとがき
東大寺・奈良公園は1つ1つの観光スポットが文字通りつながっています。
歩いていればいつのまにか次のスポットにたどり着いているんです。
大量にいる野生の鹿はもちろん、芸能人のような仏像さまや、1,000年以上変わらないパワーを持つ森がある。
鹿だけを追いかけ続けた1回目、2回目よりも、奈良の魅力を深く感じられた1日でした。
ぜひみなさんも奈良市に行ってみてください!
それではいつも最後までお読みいただきありがとうございます!
本日のおでかけで使った金額:4,130円
※本記事に記載のものは2017年6月1日時点の情報です。
※奈良市内での交通費(バス代金)を含みます。