【旅行記】ワクワクする31冊のおすすめ旅行 本・漫画・ラノベ

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旅に出たくなる旅行記マンガライトノベル

旅の情報を発信し続けているこのブログ(僕の書いた旅行記一覧はこちら

僕は旅行自体だけでなく、旅行記を読むことも大好きです。行ったことがない土地であれば、未体験のワクワクやドキドキを感じる。知ってる土地だとしても、別の人はまったく異なる体験をしているという発見が何とも楽しいのです。

今回は僕のお勧めする旅行記を紹介します。

国内の旅行記

まずは国内の旅行記を紹介していきます。国内旅行は海外に比べると気軽に行けるため、旅行記を物語として楽しむだけでなく、「次回の旅行の参考」にも使えるところが好きです。

ここでは初めに「今特におすすめしている3冊の本」について感想をまとめたあと、漫画などのカテゴリに分けて紹介していきます。

Pick up!! 特にオススメの3冊

新久千映の まんぷく広島

ワカコ酒で有名なチエゾウさんの広島グルメ本。この漫画で描かれる料理の絵は、本物以上においしそうなんですね(本物見たことないけど)。

お好み焼きはもちろん、ホルモンやイタ飯など、広島で食べれるおいしいものをチエゾウさんと愉快な仲間たちが巡ります。広島グルメの豆知識あり、クスッてしまう笑いありの面白い漫画です。

絵だからこその強調された色味やてかり。味の感想はほとんど言わないのに、「あぁ、絶対うまいわこれ…」と思ってしまいます。

東京のディープなアジア人街

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この本は、海外旅行が好きで、特にアジアが大好きな方におすすめです。

「海外旅行に行きたいなぁ…」と思っても、お金的にも、休み的にも、そう簡単には海外へ飛び立つことはできません。

もし東京の中に異国を感じられるアジア人街があるとしたら…

この本ではそんな東京にあるディープなアジア人街を探検していきます。

リトルバンコクであるタイや、リトルデリーである西葛西を巡っていく様子を見ていると、旅って、外国の香りって、こんなにも身近に感じられるのだなーと思います。

だって地下鉄に乗ればそこにはアジア人が何千人と暮らす小さなアジア人街があるのですから。

海外に行きたくなったとき、この本を読んでテンションを上げて、身近な東京にある外国に行ってみたくなる、そんな本です。

読了日:2017年2月26日

駅長さん!これ以上先には行けないんすか(旅行記)

線路は続かないよ、どこまでも。

時刻表をつぶさに見れば、終着駅がどこともつながらない鉄道があちこちに発見できるはずだ。

諸般の事情でそれ以上先へ伸びることを許されず、レール止めによって行く手を阻まれた鉄道路線。錆の浮いた鉄の断面を悔しげに見せながら、オノレの置かれた立場や状況を悲しみとともに受け入れ、延々とつながってきたレールの最終地点を受け持つ最後の一本の姿をしっかりと見届ける。見届けずに置くものか。その精神で、どんどん鉄道旅をしたいのである。

線路の最後にはドラマがある。独特の語り口調で始まるこの本は、鉄道路線の最終地点を巡る旅をつづっています。

最後の駅は、なぜ最後になったのか。計画通りなのか、いつかつながる予定だったのか、廃線して使用されなくなったのか。終着地点の様々な物語をその目で見て行くストーリーなのです。

最終地点は何もないようで、何かがあるからこそ終わっているのです。悲しいこともあれば、面白いものが待っていることもありました。普通の観光ではない、珍しいテーマを扱ったものだからこそ、作者が出会う経験もひたすら珍しいものばかり。

また、この旅行記の特徴は宮坂くんという相棒がいることです。多くの旅行記はひとり旅ものが多い中、この作品ではおっさんの作者と若者の宮坂くんが常に漫才をしているようなノリで、読んでて非常に愉快でした。不思議な旅を感じ、面白いキャラと出会いたい方にオススメです。

旅行記全般

日本全国もっと津々うりゃうりゃ(旅行記)

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ユーモラスな旅行記を書くエッセイスト・宮田珠己さんが、日本全国を巡った本。この人の作品は、かなり笑えます。

宮田さんの本は大体にして適当であり、そのノリで書いてる感じが何とも面白いのですが、この「津々うりゃうりゃ」ではその適当加減がいかんなく発揮されていました。

長崎の軍艦島に行った際は、あまりにも揺れる船に対して「島が近づいてくれればいいのに。島が回転すればいいのに」と思ったり、自分だったら絶対に思わんであろう小ネタを頻繁に挟んでいってくれるので読んでいて飽きません。

歴史は程々でいいから、とにかく面白い旅行記が読みたいって人には、確実にオススメできる本です。

基本情報

訪れている場所:

  • 長崎(出島、ランタンフェスティバル、軍艦島)
  • 奈良(飛鳥、天理おやさとやかた)
  • 福井(永平寺)
  • 石川(加賀温泉)
  • 北海道(道南)
  • 奄美大島
  • 山形(羽黒山、加茂水族館)
  • 横浜
  • 滋賀(竹生島、余呉湖、近江八幡、安土城)
  • 山口

読了日:2017年3月5日

村上春樹 辺境・近境(旅行記)

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ご存じ日本を代表する作家・村上春樹さんの旅行記。個人的に村上作品はアクが強過ぎて苦手だったのですが、この旅行記はマイルドになっており読みやすさ満点です。

ただ、アクは弱くなっても観点はやっぱり村上さん。行く場所だって「名もない無人島」とかだし、やたら鳥が喋りまくるし、普通の旅行記とはちょっと違う。あれ、やっぱりアクが強いのか…

こちらもおすすめ

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)

遠い太鼓 (講談社文庫)

森見登美彦の京都ぐるぐる案内(紹介)

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新潮社
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京都で暮らし、京都の作品を書き続けてきた森見さんだからこそ見える京都の一風変わったスポット紹介です。旅行雑誌には載らないような場所がいくつも紹介され、2度目、3度目の京都旅行にぜひ持っていきたい一冊。

スポットとあわせて森見作品の文章も添えられており、小説の情景をリアルに感じられるのもおすすめポイントです。

ちょっとそこまで ひとり旅 だれかと旅(旅行記)

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「楽しい旅だったねぇ、しかも安あがりだったし」

母とふたり、帰りの列車の中で笑い合う。

母は近所の人に配るお土産をたっぷり買い込んで、満足そうだった。なのに、ふいに真面目な顔で、

「もう、金沢に来ることもないかもしれんなぁ」

ポツリと言うものだから、思わず泣きそうになってしまう。

母も今年で68歳である。そういうセリフを口にするようになってきた。そんなとき、わたしは自分が、まだまだほんの小さな子供のように思えてしまう。いつか、母と別れる日がくることが信じられないのだ。

「金沢は大阪から近いし、またいつでも来られるで」

わたしが言うと、「そやなぁ」と母は笑った。

淡々としているようで、どこかに優しさを感じる文章。こちらの本は、母や、彼氏や、ひとりで。色んな人と日本の各地を巡る旅行記です。それぞれの人と、それぞれの場所で過ごすストーリーが面白くて、パートナーが変わっていくというのが特徴の一つ。

この人と過ごす旅だからこそ、生まれる感情。それが楽しいものであるときもあれば、寂しいときもある。それら全てを含めて、旅にまつわる多くの感情に触れられる作品です。

週末沖縄でちょっとゆるり(旅行記)

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旅行作家として有名な下川のおじさん。ダルそうにダラダラと町を巡り、観光客が素通りするような店でそばをすすって感動する。僕はこういう旅スタイルが大好きです。

国内編の沖縄では、昔に食べたなつかしの沖縄そばを求めて島中を巡ります。きっと普通のそばなはずなのに、なぜだかうまそうなんだよなぁ…

こちらもおすすめ

週末ベトナムでちょっと一服 (朝日文庫)

週末台湾でちょっと一息 (朝日文庫)

鉄道・バス…乗り物メインの旅行記

週末鉄道旅行(ノウハウ)

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本書は、週末ーー最長で金曜日夜から月曜日朝までーーを使って、いかに鉄道を楽しむかについて書かれた本である。

そのため、ここで紹介する週末鉄道旅行のプランは、長ければ1日22時間、短くても7時間以上は列車に乗っている。

金土日と連続して寝台特急に乗るという旅から始まる本書。金曜の夜に出発して、月曜の朝には帰ってこれるため有休は不要です。それにもかかわらず、東京から四国、四国から北海道、北海道から東京という移動をたった2.5日で行ってしまうという超強行プランなのです。

寝台特急には「急ぐ・疲れる」というイメージはなく、優雅といった方が正しい。豪華な個室で、文字通り旅をしながら眠るのです。列車好きでなくとも、心が震える人は多くいたと思います。

寝ながら本州・四国・北海道を制覇する!!

「あまちゃん」の舞台・三陸鉄道北リアス線の旅

信州の名物駅弁を巡る

ローカル線の真髄!!いさぶろう・しんぺいとくま川鉄道

トクトク切符を使って乗り尽くす

地方鉄道でのんびり旅行

青春18きっぷで週末最長ルートを行く

鉄道をテーマにした、あらゆる旅情を感じられる。もちろんノウハウも学びきれないほど多く散りばめられていましたが、それ以上に「楽しそう」と思えるストーリーばかりでした。

バスに乗ってどこまでも 安くても楽しい旅のすすめ(旅行記)

なので、高速バスの格安っぷりや、気軽な旅をアピールするためにも、予算は1万円。1万円ぽっきりで、往復の高速バス代、現地での観光、食事、交通費、ぜーんぶまかなう、当時は、「安いお金でも、意外と楽しく旅行ができちゃいますよ〜」とおすすめする、ガイド風の旅行記でした。

タイトルから高速バスの旅なのだろうと想像し、「はじめに」を読んでやはり高速バスの旅なのかなと思っていました。

高速バスを使って1万円で旅をする。激安にするための色んな知恵が詰まっているのかもしれない!そう思って本を読み進めたのです。しかし…

野宿をするときは、なるべくなら暗くなる前に寝る場所の目星をつけておきたいのです。有力なのは水場やトイレのある公園、河原など。雨の日は、東屋や橋の下、無人駅など、庇(ひさし)のある場所を探さなければなりません。

と、宿泊費は野宿で0円に抑えるという根性を発揮する。常人には簡単には真似のできないテクニシャンでした。最初、本書で普通に使わている東屋という言葉を知らなかったのですが、どうやら公園にある屋根付きの休憩所のことをいうようです。

野宿に関しての雑誌も監修している筆者。タイトルの「バス」の旅情がほとんど表に出てこないほどに、その印象は野宿に持っていかれました。タイトルの予想とは反してしまうけど、ある意味でとても珍しい旅行記です。多分こんな格安の資金で野宿ばっかりしている旅行記、今後も出てこないと思います。

漫画

まんぷく名古屋

この本は「旅といえば、おいしいものでしょう」と言えるような、グルメ旅好きの方におすすめです。

まんぷく名古屋は文字通り名古屋のグルメスポットをひたすら回って、おいしいものを食べ尽くしていきます。

私がこの本を気に入った理由が、

  • 漫画であるので読みやすいこと
  • 名古屋グルメが網羅的に紹介されていること
  • 美味しいスポットだけでなく、ご当地グルメの成り立ちまで教えてもらえること

この3つが気に入りました。

特に3つ目の「グルメの成り立ち」は本当に面白く、ただ「おいしー」ではなく、「なぜ、どて串揚げは生まれたのか?」なんて小ネタがたくさん入っています。

マラソン1年生(漫画)

もう何回読んだかわからない。旅の本なのにマラソンなの?と思われるかもしれませんが、この本の半分くらいは飲んで食べて旅行する、れっきとした旅行漫画です!

30分間歩くことさえできなかった筆者が、なんと1年でホノルルマラソンに出場してしまう!もちろん42.195km。しかし辛さといったものが感じられず、楽しそうに、ノホホンと走っていました。パートナーとして走るいつもの3人がとっても和やかで、読んでいると自然と走ってみたくなる…不思議ですね、僕は走るの大嫌いなんですけど。

マラソン1年生、2年生では、各地域の大会に出場してはその地のグルメを堪能しつつ、宿に泊まってまたビール。本当、マラソンをタイトルにしているのに走る描写の少ないこと…でも時折プロランナーもキャラクターとして登場し、アドバイスをしながら走ってくれるので為にもなるんですよね。