家の片付け、うまくいってるでしょうか?
私のまわりでは断捨離や片付けに興味を持つ人が増えてきました。去年まではミニマリスト(持ち物を最小限にする人たち)というワードもネットでしか見なかったのに、職場や友人との話題にも出るようになって驚いています。
「片付けで持ち物を減らし、身も心も軽く暮らす」という考え方が広がっているようです。
私は片付けにハマり始めてからそろそろ3年がたつのですが、毎年新しい発見があります。2年目までの断捨離の気づきをまとめたブログは「断捨離」とGoogle検索すると3番目に出るようになり、多くの方に読んでいただけているようです。
この記事を書いてからそろそろ一年がたちます。この一年もテレビ、Mac、iPadを手放しました。また驚きだったのがタイトルにも書いた「増えるお金」です。
この一年はかなり貯金が増えました。毎月の基本給が5万くらいあがり、月々の支出も5万くらい下がったからです。すべてではありませんが、一部は片付け思想が影響していると思っています。なぜなら言葉で説明できるからです。
こう書くとマルチ商法のようですが、安心してください。ツボは売りませんよ。
これだけ注目されている片付けですが、聞いていると挫折する人も多いそうです。
そこで今回はどうして3年間続けてこれたのかを思い出しながら、私が考えたコツを書いていこうと思います。
まずは多くの人が挫折してしまう理由についての私なりの気づきをお話しします。その後は片付けにどんなメリットがあったかを正直に話します。これからのモチベーションアップにつながったら嬉しいです。
シチュエーション別の片付けのコツと続き、最後に不要なものを呼び込まないために気をつけていることで終わりとなります。最後までお楽しみください。
本を読んでも片付けられない明確な理由
2年目までを振り返ったこちらの記事にも書きましたが、私が断捨離を始めた理由はこんまりさんの人生がときめく片づけの魔法を読んだからです。この本は日米のAmazonランキング両方で一位になるほど人気です。
こんまりさんは米TIME紙に「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれています。本当にスゴイ人です。
さて、この本を読み終わった私は人が変わったように片付け始めました。それまでがずっと足の踏み場もないほどの汚部屋に住んでいたので、これは衝撃的な出来事です。
(写真はイメージです。実際はもうちょっと汚かったです)
しかしこんまりさんの本を読みながら片付けを続けていたある日、迷いが生まれました。 それは捨てる基準をときめきという感情に頼っているので、深く考えると捨てて良いのかわからなくなってしまうからです。
そこで私は自分なりにあるルールを付け足しました。それは
「誰がやっても判断できる基準をつくること」
です。
たとえば服を見たとき、ときめくかときめかないかという感情で判断するよりも、1年以内に着たかどうかという明らかな基準で判断したほうが、誰から見ても明らかですよね。
もちろんこんまりさんの本はすばらしいです。「片付けをしたい!」というモチベーションがガンガンに湧いてくるのでおすすめです。
汚部屋の片付けをするわかりやすいメリット
ここからは部屋を片付けて、どんないいことがあったかを振り返っていきます。
家賃が削減できる
私は2LDKの家に住んでいるのですが、何回か本気で片付けをした結果、今では3つの部屋のうち2つが空っぽです。最近親戚が4人泊まりにきたのですが、それでもまだ1部屋空いてました。
このまま小さい家に引っ越そうと思ってのんびり物件を探しています。2LDKから1LDKに引っ越そうと思った場合、大体家賃を3分の2くらいに抑えられそうです。
家賃は多くの人にとって一番の出費になるはずなので、これが削減できるのは大きいです。家賃のためにも稼がなきゃアカン…という気持ちがなくなりグッと楽になりました。
無駄なものを買わなくなる
片付けを続けていったら必要なものを見る目が鋭くなりました。
「コレ本当に必要か?」
「買っても断舎離してる映像が浮かぶ…」
「好きなものだけに囲まれたい」
すると必然的に出費が下がったんです。今まではセールで買ってた服とか、安いから買ってた特売の肉とか、「本当に欲しい」という純粋な気持ち以外で買ったものが多かったのかもしれません。
新しいなにかが入ってくる
不要なものを捨てていたら、色んなところにスペースができました。部屋があくし、悩む時間が減ったから空き時間が増えるし、気持ちにゆとりもできました。
スペースがあいていると新しいものが入ってくるそうです。確かにモノだらけの部屋に新しいものを置けないし、余裕が無いのに新しい趣味はムリですもんね。
新しく入ってくるものはいいものが多いです。先ほども言ったように、片付け思考のおかげで不要なものを取り入れづらくなっているからだと思います。
一番良かったのは子どもができたことです。毎日が幸せでしょうがなくなりました。
仕事ができるようになる
片付けをしていていると、無駄を省いて良いものを取り入れるのが上手になってきました。ここが3年目になって遂に(?)仕事にも影響してきたようです。
仕事も無駄を省いて価値が高そうなことに集中したほうが効果が高くなるのは、いま思えば当前のことでした。無駄が減ったから残業がなくなり、効果が評価されて給料も上がり、万々歳です!
ただ常に上を目指しているわけではないので、これからもマイペースにやろうとは思ってます。それが結果としてもっともいい結果に繋がるという言い訳も含めて…
【シチュエーション別】具体的な部屋の片付け方のコツ
それではお待ちかねの片付けのコツです。
私が迷わずに片付けを続けてこれたのは「わかりやすい基準」を作ってきたからです。これは誰にでも使えるコツだと思っています。納得したものは取り入れたり、自分なりにアレンジしてもらえたらきっと片付けが進みます!
洋服・靴・帽子
ルール:1年以内に着た記憶がないものは必ず捨てる
洋服は「いつか着よう」と思ってなかなか捨てられませんでした。「1年以内」というルールを作ったときも、2年後は着るかもしれないと思いました。
でも「いつか着よう」のいつかは来ないんですよね。今着たくない服というのはどこかに妥協がありました。妥協した服を、将来の自分が着ていると思うと悲しくなったんです。その瞬間、捨てが加速しました。
ちなみにヤフオクで服を売ったのですが、割にあわないのでもうやりません…
ルール:1年以内に着てない洋服は捨てる
バスタオル
小ネタ的ですが、私にはバスタオルは不要でした。標準的な体型だったのでバスタオルを使わなくても十分だったんです。相当太って表面積が大きい体型にならないかぎりバスタオルは買わないでしょう。
もちろんお客さま用は家にあります。片付け生活を押し付けたくはないので。
本
ルール:定期的に読むもの以外は捨てる
本は人によっては捨てがいのある分野です。私も毎日読んでいます。むかしは本棚に収まりきらずダンボールもあふれていました。
本に関しては今も試行錯誤が続いているのですが、最近のルールは「定期的に読むもの以外は捨てる」です。例えば毎朝勉強している英語のテキストとかですね。
本は娯楽と実用に分かれると思うのですが、娯楽の本ってすぐには読み返さないんですよね。そして読もうと思った頃にはだいたい図書館にある。
実用の本に関しては読み返すこと自体がナンセンスだと思います。だって身についてたらその本はもう不要のはずだから。我ながら耳が痛い。
ちなみに実用書もだいたい図書館にあります。なければリクエストもできます。ストックからフローへ。
本を売るのはAmazonの直接買い取りが良かったのですが、今はサービス休止中らしいです。
ルール:定期的に読む本以外は捨てる
思い出の品(写真、手紙、アクセサリー、むかし作ったものなど)
ルール:思い出の品にホコリがかぶっていたら捨てる
思い出の品もなかなか捨てられませんでした。クローゼットの中から出てきた懐かしい写真やアクセサリー。捨てづらい…
だけどホコリが被った箱を見てふと思いました。ホコリをかぶらせている思い出は、大切な思い出なのだろうかと…
(集めていたディズニーのチケット。写真を撮ってから捨てるのもおすすめ)
ホコリをかぶらせてしまうほどに大切にできてない思い出は、自分にとってはもう不要なものだと思います。大事にしていない証拠です。
ルール:思い出の品にホコリがあったら捨てる
食器
ルール:食器にホコリがかぶっていたら捨てる
うちの家には食器棚がありません。シンクの下に入っています。思い出の品と同じように「ホコリ」で判断するのがわかりやすくていいです。食器にホコリがついているって不清潔なのが明らかなので覚えやすいんです。
これを判断基準にすればあまり使っていない「○○専用」はなくなっていきました。チーズフォンデュセットとか、年に一回も使わなかった…
ルール:食器にホコリがあったら捨てる
家電・家具・その他のすべて
ここからは小ネタ的です。
プリンター
ネットプリントを覚えてからはプリンターは売却しました。ときどき使う程度なのにインク切れでイラツイたりしていたので、身も心も軽くなりました。
健康器具・筋トレ道具
一ヶ月以内に触ってなかったら捨てます。健康と筋トレって継続してないと意味無いですから。さすがに捨てるのはもったいないのでやる気にもなって一石二鳥です。
その他
あらゆるものに対して「1年以内ルール」を適用してみます。私は持ってないですが、ゴルフバッグ、ミシン、ピアノ、野球のバッドなど一般家庭もわかりやすくて捨てがいのあるものがゴロゴロしてます。いつかやるというのは、だいたい来ません。
新しく無駄なものを呼び込まないために
長くなりましたがこの章でおしまいです。最後に新しく無駄なものを呼び込まず、部屋をキレイに保つために気をつけていることを書きます。
所有の考え(持っている価値)を見直す
ニュースなどを見ていても現代は所有から共有の流れに進んでいるようです。物が増えすぎたであったり、エコであったりと理由は色々ですが、私にとってはお金ですかね。ゲスですね。
大きいものでいえば自動車。私の住む滋賀はほとんどの人が車を持っているので、「なんで持ってないの?」と驚かれます。自転車で15分のところにレンタカーがあるからです。計算したら毎週乗る場合でもまだレンタカーのほうが得ですね。
小さいものでいえば野菜や日用品。これらはわざわざ家においておかなくてもよくて、スーパーやAmazonを共有の冷蔵庫だと考えています。無駄に買いすぎることなんてなくなりました。
「安いから」を理由に買わない
洋服は着たいものを着ています。野菜や肉は食べたいものを食べることにしています。安さで買った服を着ている自分って安っぽい気がするし、賞味期限が切れそうなご飯を食べているとひもじい気持ちになります。
本当に欲しいものを買うようになってからは幸福度合いが上がっている気がしています。
床の上にものを置いてはいけない
子どもに言うようなことですが、これも最初のうちは難しかったです。ただこれができるようになるだけで部屋のキレイさは確実にキープされ、掃除の時間も1/3になります。今まで掃除が嫌いだったのに、ちょっと好きになりかけてます。
寝る前に机の上は何も乗っていない状態で
作業をし始めると机はどんどん道具が増えてきます。ただ、寝る前には片付けるようにしています。朝起きたときに机の上がキレイだと気分がいいんですよね。
自己啓発本では「机の汚さは心のざわつきを表している」と書かれることがありますが、あれは本当なんだなって思います。
おわりに
長くなりました。お疲れ様でした。
片付けをするようになってから気持ちがいい日が増えました。片付けには抑うつ効果もあるらしく、その恩恵を受けていた時期もあります。
興味を持たれているかたは、ぜひ「わかりやすい基準」を使って迷いのない片付けを始めてみてください。キレイになった部屋と頭にはきっといいものが入ってくるはずです。