福島No.1の温泉宿「大川荘」と大内宿を巡る、雪降る冬の福島観光を楽しんできた!

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雪降る大内宿・鶴ヶ城の旅をする。雪花火・温泉・数々の名物鉄道を楽しんだ一泊二日の旅は最高のひと言でした。そんな大内宿・芦ノ牧・会津若松観光をモデルコースとして時系列にまとめてみました。

正直かなり楽しい旅でした。マップも最後に乗せますので、良ければ皆さんもこの旅を辿ってみてください!読んでるだけでもきっと楽しいですよ!

1日目

11:45 列車の中でこたつに潜る・お座敷トロッコ

冬になると電車に乗りたくなります。トンネルを抜けた瞬間に現れるモノクロの世界との出会いが忘れられないからです。

芦ノ牧温泉・大内宿へと向かうお座敷トロッコ。正式名はお座トロ展望列車というそうですが、これは会津鉄道が行っている企画車両の一つ。

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車内に脚を踏み入れた途端、目に映るのはちょうちんに、こたつ。「わぉ、おこた」です。今日だけは列車であぐらをかいても迷惑じゃない。

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車窓から見えるは色のない白銀の世界。雪景色は自然と色が少なくなり、わびさびをきかせた情景になるのがよいところです。野生の猿とも出会えました。

お座敷では会津田島駅で買った弁当を食べました。パックに入れられた手作りのお弁当は卵に殻がついたままであり、どこか不揃いの見た目。だけどこの不完全さがむしろ良く、味もコンビニのものより美味しかったのです。

お座トロ展望列車

毎回何かしらの企画車両を行っている会津鉄道ですが、早くから予約をしておかなければ乗ることができないことも多いです。こればかりは早めの予約がオススメ!

お座トロ展望列車 | 会津鉄道

12:30 雪をまとう秘境駅「塔のへつり駅」

トロッコ列車では終着点ではなく「塔のへつり駅」にて途中下車をしました。本来の目的は「塔のへつり」観光だったのですが、それよりも感動したのはその駅自体の秘境感。

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この駅を、この駅の姿を、どれだけの人が見たのだろうか。雪に埋もれつつも圧倒的な存在感を放つ。「この景色に同化したい」そうして私はフィルムに収まるのでした。

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へつりとは会津方便で「河に迫った断崖」という意味らしく、その言葉が表す通りの切り立った浸食地形を見られる場所です。それにしても、よくそんなピンポイントな方言ありましたね。

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私の背程もあるつらら。柔らかいというよりは無いに近い感触のふわふわの雪。普段見えないもの、触れられないものに出会えたことに静かに感動する。

13:40 日本唯一の茅葺き屋根の駅「湯野上温泉駅」

本物の秘境駅であった塔のへつり駅を訪れたあとは、隣にある日本唯一の茅葺き屋根の駅・湯野上温泉駅へと辿り着きました。線路に入り、その姿をとらえます。

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茅葺き屋根といえば岐阜にある白川郷が有名です。しかし、列車好きの私としては是非こちらの駅を推薦したい。駅ってずるいですよね。駅というだけで意外性があり、その価値が高まるのですから。

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この湯野上温泉駅には囲炉裏や足湯もあり、コンパクトな空間にいくつもの小さな感動がちりばめられていました。

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会津鉄道はすべての空間が面白い。雪積もる線路、無人改札、手渡される切符。列車の旅はそれだけのことでも非日常感を与えてくれ、いつもとは違う感情を私達にくれる。

列車というのは、身体だけでなく、心をも遠くへ連れて行ってくれるのかもしれません。

14:30 旧宿場町の大内宿で楽しむ雪祭り

湯野上温泉からタクシーで20分程。旧宿場町である大内宿へと到着した私達はネギそばや丸太切り大会などを楽しみました。

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大内宿とは福島県会津にある旧宿場であり、茅葺き屋根の家々が一列に並ぶ場所。訪れた日は年に一度の雪祭りでもあり、多くの人で溢れていました。

まずは空腹を満たすため、あらかじめ調べていた「三澤屋」へ向かいます。こちらでは会津名物でもある高遠そばをいただくのですが、特徴的なのはその食べ方。

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別名ネギそばとも言い、箸がネギなんですね。冷たい大根おろしのそばを辛ネギで食べる。「くっ…」て鼻に来るけど、食べ終わったあとのスッキリとした感覚が何ともいえません。

店を出てからは「丸太切り大会」という珍企画に参加します。このB級間、何とも言えませんね。やってみるとこれが中々難しい。

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ただ、色んな人が「にいちゃん男なんだから頑張れよー!」とヤジまじりに声援をくれ、疲れた気持ちが少し軽くなったのを今でも思い出します。終わった時、自然と右手に現れるガッツポーズ。

大内宿の雪祭りでは夜になると花火があげられます。私はこれを本当に楽しみにしていました。雪と花火、その組み合わせが心の琴線を奏で続けていたのです。

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花火の序章。若い男衆が火を携えて駆け抜ける。寒々しい姿からは想像できぬ程の熱い思い。少しずつ、私達の気持ちがあたたまり始めます。

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そうして遂にあがる花火。雪を背景に花火が踊る。光が華やぐと、少し遅れて雪がその光を受け継ぐ。寒さが、破裂音をより一層響かせてくれます。

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実は音は花火だけではありませんでした。実はこの花火、観光局の解説付きなんです。「よいしょ!」「もう終わりか?」「花火屋さん頑張れってくれよ!」。感動も束の間、笑いながら空を見上げてしまいます。

夏の風物詩を見上げながら、白い吐息を吐く。中々赴きのある経験でした。

雪まつりの情報

毎年2月に行われているようです。日程が近くなると公式HPにて告知があります。

■ アクセス

車または会津鉄道・湯野上温泉駅からタクシーで3000円ほど。雪祭りの日にタクシーを使うのであれば絶対に予約してください。一時間待ちは確実でした。

予約は湯野上タクシーがおすすめ。ホームページを持たない少人数の会社なので、穴場的です。

19:00 芦ノ牧温泉の有名旅館「大川荘」

塔のへつりと大内宿の雪まつりを楽しんだあと、芦ノ牧にある温泉旅館・大川荘へ向かいました。大川荘のこだわりはもちろん温泉でした。

ですが、まずは餅をつかせてください。館内には盆踊り会場のような餅つき場が作られ、浴衣の人々がえいやこらさと餅をつきます。こういったことには恥ずかしがって参加しないのが私でしたが、今回の旅は一歩踏み出し壇上にあがります。

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やってみると面白い。意外と木槌は重い。男性の次は女性の番となり、最後は子どもが壇上にあがります。お父さんも一緒になって餅をつく。確かに子ども一人では中々重く、これはいい絵だとカメラにおさめました。

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そうして餅をついたり、ついた餅に舌鼓を打ったりした後は、お待ちかねの温泉タイム。芦ノ牧のお湯は綺麗に透き通っており、それにあわせて大浴場は淡い色調で作られています。一方で露天は棚田のような造りになっており、見える景色が美しい。

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二段目の棚田に浸かると、眼下には棚田と川が広がります。そして視界の多くを占めるのは、白い雪山に描かれた木々と稜線。白黒の世界に酔いしれる内、様々な言葉が湧いては泡のように消えていきます。

■ アクセス

会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」より無料送迎バス(駅到着時の電話でも予約可)

2日目

10:00 プロブロガーの猫

大川荘に泊まった翌日、会津に赴くために芦ノ牧温泉駅へと向かいました。ただし、この駅はただの通過点ではありません。猫が名誉駅長を務めるという鉄道観光スポットであったのです。

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猫の名は「バス」。駅長なのにバスなのかと思っていたら、トトロの猫バスをイメージして名付けられたとのことです。ちなみに、そういう事実はこのネコ駅長が書いているといわれるブログに書いてありました。

ネコ駅長「ばす」の日記

猫なのに駅長。ネコなのにプロブロガー。このねこ、人間様の私なんかよりもずっと上の地位にいる気がしました。猫なのに…頑張れ人間…

11:00 会津若松で観光三大要素を満たす

駅長とのお別れをした後は会津の町を観光します。鶴ヶ城を見学し、ご当地グルメを食べて、陶芸体験を行う。こうした旅の三大要素を気軽に楽しめるのは会津のいいところだと思いました。

おわりに観光マップ

雪降る季節の芦ノ牧・会津は旅。寒いのは本当に苦手なのですが、この写真を見ているとまた雪を見ながら温泉に入りたくなっちゃうんです。うん。今年もどっかいこう!

いつも最後までお読みいただきありがとうございます。ありがでぇなし!

(もっと知りたいことあればコメントください。お調べします)