生後28日未満の赤ちゃんのことを「新生児」と呼ぶそうだ。それ以降を乳児と呼ぶ。
生まれる前の一ヶ月間で神戸・京都・大阪・京都と毎週のように旅をしていた私たち夫婦は、やはり出産後の旅の解禁も早かった。この日のために近くの畑まで歩いて、駅まで歩いてと、少しずつお散歩の距離を伸ばしてきた。
そして今回は10分間だけ電車に乗って、となり町のアカチャンホンポに出かけることに。もちろんこれも「徐々に遠出をする」ためのステップだ。
新生児と電車に乗る準備
今回のちょい旅の目的は、我が子のための抱っこひも買いに(正確には試着してAmazonで購入するために)となり町のアカチャンホンポへ行くことだ。
お昼になるちょっと前に電車に乗って、10分間の電車旅。今回は初めての旅なので
人が少ない時間帯に、
授乳とミルクを済ませてからと、
考えられる準備はしてみた。ちなみに赤ちゃんとのお出かけに使えるこんな便利なアプリを見つけた。
▼日本トイレ大賞(内閣官房 「暮らしの質」向上検討会) 女性活躍担当大臣・男女共同参画担当大臣賞を受賞!
▼【毎日更新!】授乳室情報:1万6000件以上、おむつ交換台情報:2万8600件以上!
このアプリは全国のオムツ替え・授乳スポットを表示してくれるマップだった。スポットに関する口コミとかもあって参考になる情報が多い。
大人だけで旅をしているときと違って、いつお腹が空くかうんこするかわからない赤ちゃんと外出をしているときはこういうアプリが本当に便利。
アカチャンホンポ
家を出てから電車に乗ってアカチャンホンポに行くまでのあいだ、我が子はずっと眠ってくれていたのでまったくトラブルもなかった。
初めて泣き出したのはアカチャンホンポに入ってからで、まわりにいるのはベビーカーを押す親ばかり。まったく人の目を気にすることもなく、アカチャンホンポ内にある授乳スポットに行くことができた。
わたし 「ちょっと優秀すぎなんじゃない?」
奥さん 「すでに旅慣れしてるね…」
奥さんが授乳をしているあいだ、初めてのアカチャンホンポをぐるっと回ってみる。年齢別にまとめられたおもちゃがわかりやすい。毎日なにかのイベントをやっているようで、今日は栄養相談みたいだ。
もともとの目的であった抱っこひもを試してみようと思ったんだけれど、あまりにも仕掛けが多すぎて付け方すらわからない… なんだか機能が増えすぎてまったく使えないテレビのリモコンのようだった。「このボタン、何に使うの?」状態。
使うのかもわからない機能でごちゃごちゃしているのじゃなくて、シンプルだけどつけ心地がいいものにしよう…
長崎ちゃんぽん
授乳は結構時間がかかるので、気づいたらお昼ごはんの時間を軽く過ぎていた。お昼ごはんにしよう。
ちょっとしたショッピングモールに来ていたので、色んな飲食店があった。いつもだったら単純に食べたいものを選ぶところだけど、今日は初めての新生児との外出だしうるさくしても大丈夫そうなところがいいなぁ。
フードコートが良い。
長崎ちゃんぽんの、麺の大盛り2倍で400g。そそるなぁ。
ご飯も大盛り(これも無料)にして、餃子も頼んで2人でシェアすることにした。これで900円だから嬉しい。野菜もたっぷり入っている。長崎を旅行したとき、「ちゃんぽんは昔、栄養失調の人が増えていた時代に気軽に野菜がたくさん食べられるようにと作られたんだよ」と教えてもらった。
コショウをふりかけて、いただきます。少し柔らか目の、食べごたえのある太い麺がうまい。たくさんの野菜にもしっかりと味がついていて、こちらもシャキッというよりは少し柔らかい。こういうので、いいんだよ。
育児の大変さについてついて思うこと
そのあとはユニクロと無印良品を見て、帰ることにした。
電車で帰るときも我が子は泣かなかった。電車に乗る前にまた授乳とオムツは済ませてあったんだけど、やっぱりまだちょっと不安になる。ユニクロや無印とは違って、電車には色んな人がいるから。
とくに電車はご老人が怖いと思う。
JR6社や日本民営鉄道協会などの調査によると、鉄道係員に暴力を振るった加害者の年齢別では60代以上が2014年度まで5年連続でトップだった。
若い世代は「泣いてる赤子」に対して顔をしかめるくらいで許してくれそうだけど、ご老人はActionに出てきそうで、ちょっと怖い。とにかく今日は静かに寝ていてくれて安心した。
無事帰ってきて、その一日を振り返ってみる。
確かに夫婦で外出しているときよりは気を使わなければならなかったけれど、今日はとっても良い日であった。初めての子どもとの小旅行は、同じ場所にまったく違う景色を見せてくれて、もっと色んなところへ一緒にいきたいという気持ちにさせてくれた。
授乳スポットが増えて、便利なアプリができて、授乳ケープやベビーカーなどの色んなものが進化している。個人的には世間で言われているほど「育児にやさしくない世の中」ではないと思った。むしろ昔よりもどんどんやりやすくなっているような気もする。
もちろん大変な面もあるだろうけど、そういったネガティブな側面ばかり見ていても楽しくないと思う。泣き続ける子どもを見ていると「ヤレヤレ」と顔をしかめたくなるけれど、そういうときは「でもかわいい子だなぁ」と思うことにしている。難しく考えすぎないで幸せな側面ばかりをしっかり見つめていけば、育児のおかげで幸せなことがたくさん増えているなぁと思えるんだ。