こんにちは。きょーちかです
私は今、四谷三丁目駅に来ています
“四谷三丁目”と聞いてどんなイメージがありますか
私は「そんな駅もあったかもね」くらいの印象しかありませんでした。同じ新宿区である飯田橋の大学に通っていたのにも関わらず、四ツ谷はまったく印象に残っていない町でした
そんな四谷三丁目に行くことになったのは、高校の友だちと飲みに行くときに「多分ブログのネタになるよ」と言われたから。もともと池袋で飲む予定でイケフクロウの前に集まったのに、なぜか電車に乗って四谷三丁目へと向かったんです。ということで今回は、
未知の町・四谷三丁目で出会った、不思議なお店の話をさせてください
迷いすぎるほどの大量の飲み屋街「荒木町」
昭和の雰囲気が残る飲み屋街
町域内には今でも車力門通りや杉大門通りの通り沿いや路地裏などに各種飲食店が散見でされ、かつての花街の風情を残した部分を見ることができる。また「策の池」も規模はかなり縮小したが、現在でも津の守弁財天のところに残っている。昭和30年代の雰囲気を色濃く残した町として訪れる人は多い。
四谷三丁目駅を降りてから3分ほど
横道に入る形で現れたのが今回の目的地である飲み屋街です
さて、”まるで駅から出てスグにたどり着いた” かのように話しましたが、実際は2回ほど道を間違い、最終的にはGoogleさんに頼ってたどり着きました
案内をしてくれていた四ツ谷で働いているはずの友だちに「最後に来たのはいつなん?」と聞いてみると、「確か先週だったかな…」という答えが。大丈夫かお前さん…
迷宮のような町並み
飲み屋街にはチェーン店はまったくなく、すべてが味に満ちた個人経営の店ばかりです
クルマがギリギリすれ違えそうな一本道を端から端まで歩き、「さぁどこの店にしようか?」と言おうとしたそのときのこと
友だちは「まだ先はあるよ」と行った感じでさらに横道へと入って行きました
今度はクルマ一台が通るのも難しそうな道を歩くようになりました。そんなにも細い脇道にもかかわらず、大量のお店が並んでいるではないですか…!
連れられるままにさらに横道、そしてそのさらに横道と進んでいく
いったいここはどこなのか、わからなくなるほどにあらゆる道が入り組んでいます
決まらない今日のお店
歩けば歩くほどに悩んでしまいます
道だけでなく、今日の夕飯のメニューについてもです
どれも食べたいし、せっかくならば美味しい店に当たりたい。スペイン料理が食べたい気もするし、あんこう鍋が食べたいような気もしてくる(ガルパンはいいぞう)。そしてどんな種類の料理だとしても、応えてくれる大量の店がある
何でもあるがゆえに、何を食べたら良いのかわからない。何とも幸せな悩みでいっぱいになりました…
突如として始まるハシゴ企画
そんなときです
友だちの「3店舗くらい巡っちゃう?」というすばらしき提案にのり、「1店舗1ドリンク3品しばり」で色んな店を巡ることに。品数を限定することで「とりあえず○○」なんていう思考停止の選択にも陥りません
何店舗も回ることが決まってからは店選びが一気に楽になりました。まずは気になっていたこちらのお店から、入ってみることにしたんです
一軒目 仔羊料理 赤丸ヂンギス
外観のオシャレ具合から気になっていたこちらのお店
店内も素晴らしかったです
まるで潜水艦のようです
初めのお店での、最初で最後の3品と1ドリンクを頼みます
まずは何だかだ言ってビールから。ハートランドとかいう名前で外国のビールかと思っていたら、普通にキリンでした。歩きまわった後の最初の一杯、うまさしかない…
食べ物は
チーズ盛り合わせ、梅きゅうり、そしてネギの塩タン
タンは羊のお店ということで、羊のタンでした。牛タンのようにプリっとした歯ごたえではなく、やわらかな食感がなんとも言えなくうまい
チーズの塩味、梅きゅうりのすっぱさ、羊タンの甘さ、スカッとしたビール。この選択、最初からかなり当ててしまったようです
それからは友だちの「自分は最近72連勤してたんだけど…」というブラックを通り越した暗黒企業の話を聞きながら、久しぶりの再開に花を咲かせていました
するとあまりにもダラダラし過ぎていたためか…
ジンギスカンが出てきてしまいました
そういえばやたらと「次何飲む?」「飲まないの?」「ジンギスカンだけは本当においしいから食べてってよ!」とやたらに店員さんに言われていたんですよね…
「ごめんなさい。1店舗3品1ドリンクルールなんです…」という良くわからない説明するのもめんどうなので笑顔ではぐらかしていたのですが、先手を打たれて負けました。4品になってしまいました…
ここからは「どうせ3品ルールが4品になっちゃったし、1ドリンクルールも無視してもういっぱい飲むか」と企画がダダ崩れします。一軒目からルール違反で負けました…
You Lose!!
二軒目 エンジン55
次のお店を探しながら「次は帳尻合わせに2品だけにしよう。でも酒は飲みたいから1ドリンクは頼もう」と企画を良いように解釈し始めます
酒が入ったあとに歩く飲み屋街はまた違った景色に見えて楽しいです。同じ道を歩いているはずなのに、なぜだかさっきよりも楽しい道に見えてしまします
そうしてダラダラと歩きながら選んだ二軒目のお店は燻製の店
燻製、それは男のロマンです
店内は10人入れば身動きが取れないほどに狭い場所
こういうお店に入るのは何だかんだ初めてかもしれません
ここは燻製のお店でありながら沖縄料理も出してくれるそうで、何となく流儀に従って(?)泡盛を頼んでみました
料理は煮玉子とスパムの燻製です
噛んでいくと燻製の香りが漂っていくのがたまらない。上品な煙、それがどの料理からも(といっても2品だけど)漂ってくるのがたまらないです
料理をつまみながら「新しいことを始められるときってのは、暇なときだと思うんだよね」という私のホワイト企業自慢のようなものをしながらダラダラと過ごしていました。すると
3品目があらわれました
2品ルールだったはずなのに、また負けた… しかもこのお店では「1店舗2品しか頼まないルールなんです」と最初に言っていたのにも関わらず3品目があらわれました
「作りすぎちゃったんでどうぞー」と感じ良くくれたのでサービスかと思っていたら、店を出たあとにお会計の金額を見て「あれ、サービスじゃなかったんだね」と2人で話しながら3軒目を探します。まぁでもこれぞ個人飲み屋のネーチャン!って感じでいい雰囲気でした
You Lose!!
3軒目 雑炊専門 野武士
本当はもう一軒くらい飲みに回るつもりだったのですが、思った以上に1店舗ごとにダラダラし過ぎたせいで結構良い時間に。ここはもうシメのお店に入ることにします
一気に昭和の雰囲気が増した、というか浅草の横道にでも入ったかのような気持ちになります
ここで頼んだのは雑炊です。そうです。ここは雑炊専門店なのです
飲んで食べたあとに流し入れる雑炊。さらには雑炊の”専門店”。これこそ「染み入る」という表現がふさわしい瞬間でした
後日写真を振り返ってみて気づいたのですが、時間を経るごとに、つまり酔いが回っていくごとに、写真が減っていくんですね
お会計を済ませたあとは、池袋に戻ってレスタというスパで温泉に入ります
そのままスパ料金込みで4400円で一泊しました
友だちとは寝るまでのんびり話したあと、翌朝お別れしました
3軒巡り長かったようで短かった楽しき夜
また東京の奥深さに触れたいと思える、そんな一夜でした。おしまい