変わり続ける町・新宿探訪
大学が近かったこともあり、新宿という町には何度か訪れたことがありました。ただ、行くのは決まった飲み屋やファッションビルだけ。だから、よく言う新宿の「ディープな部分」は、まったく知らなかったんですよ。そんな僕の、ちょっと深い新宿旅です!
目次
1. 下品さが目立つ、歌舞伎町の今…
2. 思い出横丁で、早朝からの1杯!
3. 信号が10個ある、トラウマ交差点
1. 下品さが目立つ、歌舞伎町の今…
歌舞伎町。中学生の頃はこの街を「魔界」だと思っていました。夕方のニュース特番では『魔の新宿』『また少女が消えていった』『ホストに溺れる』などの特集がよく組まれており、子供ながらに
「ここには踏み入れてはいけない…」
と思っていたのです。本当に恐ろしかった。しかし、大学生になり、僕もこの歌舞伎町近くの居酒屋とかで飲み会をするようになり、一線を超えなければ怖くない街だという認識を得たのです。
そんな歌舞伎町は、今まさに変わりつつあります。TOHOシネマが巨大な商業施設を立てたり、悪質な店の取り締まりが厳しくなったりと、段々と正常化の道を辿っているようです。
ただ、僕は歌舞伎町がキレイになっていくことがちょっと残念だったんです。あのスラム街のような危険さや、無言でサイフを守りたくなる感覚…。そうした『特殊な街』であった新宿の個性が、失われていくように思えたんです。そうして訪れた歌舞伎町。
TOHOシネマにはゴジラがいました。正常化していく歌舞伎町。
か、と思いきや、TOHOシネマの目の前には無料案内所があり
何とも言えないお店もあり
「悪質なお店」は減ったのかもしれないけれど、夜のお店は今まで以上に目立っているようでした。あたりを歩くのは、日本人よりも外国人。女の人の言葉を喋る、男の人。まだまだまだ新宿は、生き続けているようでした。安心安心。
2. 思い出横丁で、早朝からの1杯!
歌舞伎町を後にした僕は、自転車を走らせて駅の逆側へと向かいます。
目的地は「思い出横丁」。
ここは別名、小便横丁と言います。昔ながらの呼び方が小便横丁だったらしく、思い出横丁なんて「オシャレな名前をつけて誤魔化したい」という思いが見え見えの場所です。やれやれ。
50m程の短い路地には、いくつもの暖簾や出店が並ぶ。朝の9時だというにも関わらず、「んなもん知るかぁ!」といったおじさん達が焼き鳥を食べていました。
僕はここに来るのは二回目で、以前は二次会の終わりにうどんを食べに来たんですよね。ずっと昔にタイムスリップしたような、不思議なひとときを過ごしていました。
ちなみに今日は飲んでません。自転車乗りなんで!
3. 信号が10個ある、トラウマ交差点
新宿はオフィス街としての顔も持ちます。そこら中にビルが立ち、多くの人々を飲み込んでいく。
ビルの間を通り抜けていると、有名なモニュメントを見つけました。
ここの交差点、信号の数を数えてみると、なんと10個もあったんです…普通は4つですよね。細長いパノラマ写真を撮りました。これでもまだ半分しか撮れてない。
「新宿は車じゃ走れんわ」そう思いながらも、また自転車のペダルを恋で走り続けるのでした。