初めて子供と飛行機に乗ったのは、子供が生後5ヶ月だった赤ちゃんのとき。
仙台のおばあちゃん家へ行ったときの2時間のフライトでした。
飛行機は電車と比べて移動の難易度が高く、とっても緊張したのを覚えています。
そして初めて海外へ行ったのは、子供が1歳半のとき。
この時はクアラルンプール経由でバリ島へ行き、トランジットを合わせると12時間のフライトになりました。
- 飛行機は狭くて動けない…じっとしていられるかな?
- 隣の人との距離も近い…迷惑かけないかな?
- 電車と違って何かあっても途中で降りることができない…騒がないかな?
最初のうちは、不安なことが色々あったものです。
そんな僕たちも子供と20回以上は飛行機に乗っていて、今では少し慣れた気もしています。
ということで、今回は多くのフライトの中で学んだ『子供や赤ちゃんと飛行機に乗る時に気をつけていること』についてご紹介します。
飛行機は困ることも多い分だけノウハウも多く、今回は5,000字超えの大作になりました。
【関連記事】
こちらの記事では飛行機に乗る前の空港で行っておくべきことについてまとめています。
合わせてご覧いただければと思います。
搭乗前後の準備
まずは飛行機に乗る前後で気をつけていることをまとめます。
準備は少し面倒ですが、この準備をするかしないかで機内での楽さがぐっと変わる気がしています。
トイレ・おむつ交換は事前に済ます
まず飛行機に乗る前に必ずするのがオムツのチェックです。
子供が大きいなら搭乗前の最後のトイレになりますね。
一度飛行機に乗り込んでしまうと、離陸してから機体が安定するまでの30分くらいはトイレに行くことができなくなります。
オムツの中にうんこがあったりしたら悲惨なので、とりあえずトイレチェックは忘れずにしています。
となりの席の人には軽くあいさつを
きっと周りの席の人には迷惑を掛けてしまうので、事前に奥さんが「うるさくするかもしれませんが…」とあいさつをしてくれています。
あいさつをするかしないかで、周りの人の反応が結構変わる気がしています。
飛行機に慣れない頃は「迷惑を掛けたらどうしよう…」と思っていましたが、
「子供をあやしてくれるオジサン・オバサンって意外と多いんだな」ってことに、最近気づきました。
それもこれも、最初に奥さんがあいさつしてくれているからなのかもしれません。
機内に持っていくと安心の荷物リスト
子供との飛行機は忘れてはならない大事な荷物がたくさんあります。
ここでは持っていくと便利なグッズリストをまとめました。
- ウェットティッシュ
食事は紙ナプキンしかないことも多いので、ウェットタイプは必須 - おやつ
ジップロックがあると狭い機内で便利 - 水筒
機内で渡される飲み物は水筒に入れ替えるとこぼさない - 着替え
汗をかいたり飲み物をこぼしたりと意外と着替えが多い - 上着
機内は寒いことが多いので必須 - おむつ
フライト時間が長めなら圧縮袋でまとめておくのが良い - 授乳ケープ
機内は授乳室はないので必須 - あめ
離着陸時に耳が痛くならないように
耳の気圧対策
今ではほとんど気にしていませんが、最初のうちは「飛行機の気圧変化、子供の耳は大丈夫かな…」と心配しました。
対策としてはシンプルですが、離着陸時の30分間は飲み物を飲んでもらうことにしています。
ミルク・水筒は機内に持ち込める
耳が痛くなるのは離着陸時の30分くらいです。
赤ちゃんの間はおっぱいを飲んでもらっていたので、授乳ケープは必須でした。
離陸時に焦らないように、最初から窓際のシートに奥さんが座ってもらうようにしていましたね。
ちなみに手荷物チェックで液体物は持ち込めないですが、子供用の水筒やミルクは特例として持ち込めることがほとんどです。
僕たちの場合は今まで没収されたことはありません。
粉ミルクを入れた哺乳瓶を渡せば添乗員さんがお湯を入れてくれるそうなので、ミルクの場合も準備は忘れずに。
アメは1歳を過ぎたら必須
1歳を過ぎた今ではおっぱいを飲まなくなり、水筒でお茶を飲んでいますが、さすがに30分も飲んでいません。
そこで代わりに食べさせているのがアメです。
普段は虫歯が怖いのであまりアメを食べさせていないのですが、離着陸の時にはアメがピッタリ。
奥さんが無糖タイプのものを買ってくれていて、子供はアメを舐めながら離陸する様子を窓から見ていました。
鼻水・中耳炎の対策
離着陸の気圧変化は、鼻水が酷い子だと中耳炎になる可能性もあるそうです。
事前にお医者さんにアドバイスを貰ったり、鼻水を吸うグッズを持っていくのも良いと思います。
ちなみに僕の家ではこちらの鼻水ストローを使っていました。
鼻水は直接吸ってしまうと親への二次感染につながるので、絶対に専用のストローを使います。
旅先で子供と親の両方がダウンしてしまったら悲惨ですからね…
機内食はちょっとした楽しみ
チャイルドミールは事前に予約
機内で楽しみにしていることの1つが機内食。
チャイルドミールは事前に予約しておかないと出てこないので、航空会社に忘れずに電話しておきます。
正直今までチャイルドミールをちゃんと食べたことはないのですが、特にアジア向け路線だと大人向けは辛いものが出てくることが多いので、チャイルドミールの予約は必須です。
狭い機内で赤ちゃんに食べさせるのは至難の業なので、1人はテーブルを片付けて子供を抱っこ、もう1人の席のテーブルにご飯を置いて食べさせる、という体制がベストです。
子供が静かになるグッズあれこれ
飛行機の中で不安なことの1つは、子供が静かでいてくれるかどうかということ。
- 叫んだらどうしよう…
- 泣いたらどうしよう…
- 狭い席で動き回ったらどうしよう…
色んな不安がありました。
ここからは僕たちが持っていった子供が飛行機内で静かになるためのグッズについてお話します。
動画・DVDはヘッドホンと一緒に
うちの子は動画が大好きで、良くYouTubeを見ています。
見過ぎはNGかなと思うのですが、「飛行機で静かにしていてくれるなら、まあ良いか…」と思って動画を見せてることが多いです。
8インチのタブレットを持っているので、それに動画をダウンロードして持って行きます。
DVDプレイヤーはかさばるのでタブレットのほうがおすすめです。
正直スマホでも十分なので、充電切れに備えてスマホにも動画を入れて持って行きます。
飛行機に乗る前に、ネットワークがない機内モードでも動画を見れるかはしっかり確認しておきます。
ダウンロードして機内モードで見れるおすすめの動画アプリはこちらです。
Amazonプライムビデオ
年会費3,900円のAmazonプライムに入っていればAmazonプライムビデオが見放題になります。
しかも子供がいる人なら半年間は完全無料で入会できる、Amazonプライムファミリーというサービスもあります。
実際に僕と奥さんは半年ずつ、こちらのAmazonプライムファミリーを使って無料で利用していました。
Amazonプライムビデオはダウンロードして見れるので、機内で見るのにピッタリでした。
子供がよく見ているのは、
- チャギントン
- しまじろうとあそぼう!
- スティンキーとダーティー
などをよく見ています。
ドラえもんやクレヨンしんちゃんもあるし、大人の僕が好きなアニメも大量にあるので、子供が大きくなっても大丈夫な気がしています。
Clipbox(Youtube)
YouTubeをダウンロードして見る時に使ってるのがClipboxです。
事前にダウンロードしておけば通信環境がなくてもYouTube動画を見ることができます。
Clipboxでは1回勘違いしたことがあって、『お気に入りの動画を持って行こうとしたら、機内モードではClipboxが開けない!』ってことがありました。
実はダウンロードした動画を見る時は、Clipboxのアプリではなく動画フォルダ(自分で撮った写真などが保存されてるところ)から見るんです。
そこから見れば機内でもちゃんと見ることができました。
あと飛行機内で音を出していると迷惑ですし、添乗員さんに注意されることもあるので、子供が小さい頃はヘッドホンを持っていくようにしていました。
ただ実際にこちらを使っていましたが、正直音が小さかったので微妙です…
Amazonでのレビューコメントも結構良いのですが、不良品だったのかもしれません。
今は2歳で大きくなったので、僕のイヤホンを貸してあげています。
おもちゃのおすすめはこれ
飛行機は持っていけるおもちゃが難しいです。
音がなるおもちゃや、大きいおもちゃはNG。
僕たちは子供が赤ちゃんの時はオーボール。
1歳を過ぎた頃からはシールブックなど、持ち運びやすくて静かに遊べるおもちゃを持っていっていました。
本はお気に入りの1冊と貸出を利用
本も何冊か持って行きます。
うちはこどもチャレンジを取っているので、それの働く車が出ているものを持っていきました。
意外と本はかさばるので数冊しか持っていけないのですが、添乗員さんが貸してくれたこともありました。
ただバリエーションは限られるので、お気に入りの1冊があるなら自分で持っていくのが無難ですね。
睡眠薬って実際どうなの?
ちなみに子供がかなり叫んでいた時期は、「ダメとはわかっているけれど、睡眠薬ってどうなんだろか…」と考えたこともありました。
睡眠薬じゃないにしても、風邪薬で眠くなってくれないものかと。
ただ病気でもない時に関係ない薬を飲むのは危険だし、実際に薬に頼ることはやめました。
もし薬を使って体調が悪くなってしまっても、飛行機の中では助けてくれる人はいません。
すぐに着陸して病院に行くこともできません。
子供の一時の静かさを求めることと比べると、リスクが大きすぎると思っています。
オムツ替えとトイレ
オムツ替え台はちゃんとある
狭い機内なのでオムツ替え台は機内にないと思っていたのですが、ちゃんとありました。
狭いLCCにもあったので、どんな飛行機にもあるようです。
今まで全く気づかなかったのですが、トイレの横からオムツ替え台が出てくるんです。
オムツ替え台を出してもしっかりドアは閉まったので、「トイレ、意外と機能的だな…」と感心しました。
ぐっすり眠るために
バシネット(ベッド)は早めに予約
フライト時間が長い時は、最前列の席を選びました。
最前列を予約した理由の1つは、バシネットという赤ちゃん用のベッドが使えるからです。
ちょうど写真のようなもので、1歳半くらいまでの赤ちゃんがスッポリ入るベッドになります。
国内線ではあまり見ませんが、クアラルンプールへ行く時には実際に使いました。
抱っこのまま6時間もフライトをするのはかなりキツイので、バシネットがあってくれて本当に助かりましたね。
子供もベッドで寝れるので、寝心地もよくグッスリ寝てくれます。
バシネットはJALやマレーシア航空などの航空会社に直接電話で予約する形式になります。
僕が実際に利用したマレーシア航空は無料でした。
数に限りがあるものらしいので、旅行が決まったら早めに予約しておくのが良いと思います。
飛行機を降りてからも一工夫
ちゃんと子供を褒めてあげる
飛行機の中で静かにできたとしても、できなかったとしても、飛行機を降りてからは褒めることにしています。
きっと頑張っていたはずだから、降りたら「静かにしててくれてありがとう」と伝えることにしています。
効果があるのかはわかりませんが、子供が「飛行機の中で静かにすることは良いことなんだ」と少しでも思ってくれれば、帰りの飛行機や次回の旅行が楽になるんじゃないかと思っているからです。
まとめ
飛行機の旅は不安もいっぱいですが、到着したら楽しい旅が待っています。
飛行機に乗れるようになると、いつもとは違う体験がたくさん待っています。
飛行機の不安は事前の準備と知識を身につけることである程度解消できるはずです。
僕たちは、今回まとめた『座席・グッズ・耳』などの他にも、飛行機に乗る直前の空港での過ごし方でも一工夫をしています。
あわせて読んでいただくことで、飛行機に乗るのがグッと楽になるはずです。
ぜひ挑戦していただければと思います。
それでは以上『子供や赤ちゃんと飛行機に乗る時に気をつけていた対策』でした。