前回のブログで育児休職を2ヶ月取得した際にどんなことを考えていたか、会社とのやり取りはどうしていたか、ということをまとめました。
今回は実際に育休を取っている間の家族の生活がどんな感じだったかをお話したいと思います。
育休を取っているあいだはたくさんの女性から絶賛の域で褒められました。それだけ大変なことなんだなって思います。
育休について妻と話してみた
まずは妻に登場してもらって、この2ヶ月がどんな感じだったかを振り返ってみようと思います。
育休の感想
私「育休、どうでした?」
妻「感謝しかありません」
私「おや、育休がなかったらどうなっていたと思う?」
妻「ストレスだったと思う。5人に1人は産後うつになるって読んだけど、そうなってたかもしれない」
私「じゃあストレスはなかったの?」
妻「まったくなかった。育児が辛いと思ったことは一度もないよ。とにかく一人でやるのが不安だったから。実際一人だったらストレスはあったと思う」
私「初めてのことだと小さなことでも不安になるよね」
妻「うん。『○○でいいよね?』って聞いたときに、『良いと思うよ』って言ってくれるだけで不安はなくなる。『今日は半袖で良いと思うよね?』とか、簡単なことでもね」
子どもについて
私「ぼっちゃん(子どものこと)はかわいい?」
妻「とってもかわいい」
私「嫌に思うこととかはないの?」
妻「ないね。でも一人だったら、ぼっちゃんのことを悪魔だと思うときがあったかもしれない」
私「悪魔?」
妻「同じ時期に子どもができた人とInstagramでたくさん友だちになったけれど、みんなとっても大変そう。でも大体は『そんなことで大変だと思うの?』ってことばかりなの。きっとそれは一人で不安だからなんだと思う。きょーち(私のこと)がいてくれるとそれだけで安心感が出る」
私「自信家だからね」
妻「そういうことじゃないけど」
育休が終わってからについて
私「休職が終わってからはやっていけるかな?」
妻「大丈夫だと思う。きょーちも早く帰ってくると思うし」
私「残業もともと拒否してるからね」
妻「いいんじゃない」
私「産まれる前はまったく予想がつかなかったんだよね。でも今なら育児のことも仕事のことも両方経験できてるし、どういうふうに生活すればいいかもわかってる気がする」
妻「大丈夫だと思うよ」
ということで淡々とした流れではありますが2人で振り返ってみました。私もやってみたからわかるのですが、育児ってすべてが初めてのことなので前例とか前の経験とかがほとんど活かせないんです。だから、わからないことだらけ。
そうなったときに、気軽に相談できる妻が近くにいてくれるのは安心するんですよね。仕事をしていたとき、隣の席の人にちょっと質問出来るだけですぐ解決するときの感覚と似ています。
それではこれからは私が感じたことをまとめてみます。
育休について感じたこと
育休は必要か?
必須要件か、という意味であれば必要ではありません。なぜなら多くの人は育休を使わずに子育てができているからです。だけど夫婦の仲を悪くしない・良くするためには必要です。
私のまわりにいる夫婦仲がビミョーな人たちに「いつから仲が悪くなったんですか?」ということ聞くと、「子どもができてからかな」という人が多いです。
育休を取って感じたことは夫婦間にギャップが産まれてしまったからだと思います。
私も一日だけ一人で息子の面倒を見る日があったのですが、一日だから良かったものの、これが毎日延々と続くと大変だろうなーって思いました。
そんなときに夫が仕事から帰ってきて「ごはんは?」って言われたら、いつかはブチ切れるかもしれません。この苦労はやってみないとわかりません。
育児を「理解している」のではなく、育児を「経験している」のが大事です。自分が走っているとき、一緒にいて嬉しいのは解説者じゃなくて並走してくれる人なんです。
一週間程度の休みはビミョー
優良企業では子どもが産まれたあとに何日か有給を取らせてもらえると思います。私が務める企業でもそうです。ただ一週間以内だと夫は休めて嬉しいけれど、家族として見ればビミョーだと思います。
その時期は妻も子どもも入院しているので、全然大変じゃないというか、むしろ楽だったからです。
大事なのは退院したあと。この時期は出産から身体が回復していないので、日常生活でさえ支障が出ます。そんなときに育児なんてハードワークです。怪我人に重労働を強いるのはブラック企業です。
何日かでも休みが取れるなら、ガッツリ休むのは退院後が良いかなと思いました。
家事は手抜きで極めるのがおもしろい
私は業務効率化系の本を読むのが好きで、ずっと前から「家事も今よりもっと効率的にできるかも」って思っていました。
今回の育休はせっかくの機会だったので、スマホのストップウォッチアプリを片手に色々と効率化して楽しみながら家事をしました。昔から極めるのはなんでも好きなんです。
結果的には起きてから出社するまでの時間に
- 洗濯物を洗って干す
- 風呂掃除する
- ゴミを出す
- 哺乳瓶を煮沸する
- 晩ごはんを一品作る
これくらいの仕事は終わるようになりました。これだけできればあとは掃除くらいで、比較的ゆっくりとした一日を過ごせます。
私は朝に強いのですが夜はめっきり弱くて、いつも息子を寝かせつけながらも息子よりも先に寝てしまいます。夜もしっかり寝ないと生活できないので、夜泣きの対応は完全に妻任せです。夜に洗濯物を干さないといけないときも全部妻がやってくれています。
ここらへんは徐々に作られていったルールで、復職後も続けられるようにリズムを作っておきました。
私は4年間飲食店でバイトしていて、社会人になってからの一人暮らしも毎日自炊していました。主夫力には自信があります!
ネットでは「育休取ってもらっても、旦那は戦力にならないしむしろ邪魔」なんて厳しい(イタイ)女性の声もありますので、男性も徐々に主夫力をつけたほうが育休を取りやすくなりそうです。
終わりに
前後編に渡った育休の話はこれで終わりです。
この時期の子どもの顔って本当にすごい勢いで変わります。最初のほうなんか朝と夕方でも変わるくらいに早いんです。それをずっと眺めていられるなんて幸せでしょうがない。かわいい。
育休を取っているあいだはたくさんの女性から絶賛の域で褒められました。きっとそれだけ大変だったんだろうなーって思います。ちなみに男性からはほとんど褒められません。後ろめたいのかもしれません。
いつか私が褒められないような、男性が育児で休みを取るのが割りと普通な世の中になると良いなと思います。2人目の子どものときも取りたいと思うので、早めにそういう社会が来てくれると嬉しいです。
それでは終わりです。最後までありがとうございました!